侵入者を見つけて教えてくれるはちゅねミクを作ってみた まとめ(動作概要編)

ニコニコ動画にアップした侵入者を見つけて教えてくれるはちゅねミクを作ってみたの動作と仕組みの解説です。→仕組みの解説は別記事に移しました。http://d.hatena.ne.jp/rinie/20100904/1283526581

今回このシステムにはMIKU-IDASという名前を付けていました。MIKU-Intruder Detection and Alert System、侵入者発見・警報システムの略称です。動画中でもちょこちょここの名前が見えたりしています。
構想に約4ヶ月、実際に作っていた期間が1ヶ月ほどです。PC側のソフト制作に1週間、残りの3週間くらいは回路組んだりPICのプログラムを書いたりしていました。


動作の概要について簡単に説明します。

平常時〜監視開始

左側の赤いボタンを押すと監視待機状態に入り、30秒経つと監視状態となります。スイッチを押して30秒以内にミクの視界から出ないと自分が侵入者として検出されてしまいますので注意。
ちなみに赤いボタンを長押しすると解除され、平常時の状態に戻ります。
平常時の状態で赤いボタンを押しながら青いボタンを押すとデモモードに入り、ミクがゆっくりとネギを振ってくれるインテリアに変身します。
青いボタンはモード切り替え用で、侵入者発見後に自動的にネギ振りを開始するかどうかを選べます。

監視開始〜侵入者検出

前面右側の白くて丸いやつが焦電型赤外線センサにレンズを付けたもので、このセンサの前を人が通過するとミクがそれを検出します。部屋が狭くてどのくらい遠くまで検出できるのか試せていませんが、3mほど離れたところを通ってみたところしっかり見つけてくれました。
ここでも30秒の猶予があります。帰宅してミクの視界に入ったら30秒以内にボタンを押して解除する必要があります。


侵入者を見つけて誇らしげなミクさん(発見LEDが点いてるだけ)


30秒経って解除されなければ、直ちに接続されたPCに信号が送られます。

PCでは信号を受信するとまずカメラを起動し、写真を撮ります。次に指定したアドレスにメールを送信します。この時先程撮影された写真が添付されるので、受信者はなぜミクが作動したのか知ることができます。
さらにTwitterにも「家に侵入者なう。」と投稿します。余談ですが、発電量を自動でTwitterに投稿する世界初の太陽電池システムができたということで先日新聞に載っていました。このシステムは世界初のTwitter連携セキュリティシステムなのではないかと予想しています^^

ミクから届くメールはこのようなものです。

ここに書かれているアドレスをクリックするとこのようなページに飛びます。

このページではミクに搭載されているカメラを使って映像がライブ配信されるので、家の様子を確認することができます。
iPhoneなどのスマートフォンかPCのブラウザで見ることができます。手元にないので確認できていませんが、通常の携帯電話では見れないと思います。

また画面上のalert1、alert2と書かれたボタンを押すと家のミクにネギを振るよう指示を出すことができます。alert1は普通の警告音+高速ネギ振り、alert2は初音ミク+ネギ振りの元祖であるこの動画のようにIevan Polkka+ゆっくりネギ振りです。

カメラボタンを押すとその瞬間の写真を撮ることができます。リンクが出現して写真を見ることができます。この写真は映像配信元のPCにも保存されます。

ページの下の方には解除ボタンが並びます。

上の解除ボタンは現在の検出状態を解除して、監視開始の最初の状態に戻すためのものです。また何かがセンサ前を通過するとメールが届いたりします。下の解除ボタンは完全解除ボタンで、これを押すと自分が家に帰ってまた赤いボタンを押さない限り監視状態にはできません。


以上が動作の流れです。
仕組みの解説については文字数制限に引っかかったため別記事に移しました。→http://d.hatena.ne.jp/rinie/20100904/1283526581